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今回は「言葉が詰まる吃音症の人は発達障害に分類されるのか?」について解説をします。

「吃音症の人は障害者なの? 」

「吃音の症状が酷いと障害者手帳を取れるって聞いたことがあるけど、自分は取るべきなのか? 」

「吃音症の人が障害者手帳を取る・取らないの具体的な線引き、支援を受けられる対象者について知りたい」

具体的にはこんな悩みや疑問を抱えている方の参考になればと思っております。

 

吃音という言葉を耳にするようになると、吃音って発達障害なのか、自分は障害者なの?と目を伏せたくなってしまう悩みが出てきてしまうもの。

 

はじめにお話ししておきますと、吃音は発達障害に分類されます。

 

というのも、吃音は言葉がつっかえる、詰まるといった話し方のクセ、個性のひとつですが、法律的、医学的に一定の線引きをしない限り、支援や治療の対象が無制限に広がってしまうから。

 

しかし、軽度の吃音なら自分の中で「話し方の個性」と捉えた方が吉。

 

結論、「自分は障害なんか持っていない、吃音は最高なんだ!」と思えばそれで大丈夫なんですよね。

 

ということで今回は、吃音と発達障害の医療的な関係性と吃音の症状と原因についてお話ししていきますので、じっくりと読んでみてください。

 

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さて、言葉に詰まる吃音の症状とその原因についてお話ししていきますが、吃音とはどういったものなのでしょう?

多くの非吃音者にとって、言葉は「思ったらすぐに出る」もの。

 

ですが、中には言葉の出し方が一筋縄では行かない人がいます。

 

例えば「おはよう」と言いたいのに、「お・お・お・お・おはよう」と、言葉が詰まる感じ、連打する感じで出てきてしまう。

あるいは、そもそもタイミングよく最初の「お」が出なくて、そこで話すこと自体諦めてしまう・・・。

 

これを見ているあなたもそうではないのでしょうか?

こんなふうに、思ったのとは違う仕方で、言葉が体から出てくることを「吃音症」と言い「どもり」と言われることもあります。

言葉が詰まる吃音の症状の種類

 

さてこの項目では、この吃音の詳しい症状についてお話ししていきます。

ここではわかりやすく、「ありがとう」という言葉の発声を例に説明していきます。

 

あなたに思い当たる節がないかじっくり読んでチェックしてみてくださいね。

連発

 

「あああああありがとう」

 

極端に言えば連発とは「最初の言葉を繰り返す」状態のことで、吃音の症状としてはもっともよく知られたもの。

 

「ありがとう」と言おうとしたが、「あ」から「り」への発音がスムーズに行かず、「あ」でしばらく空回りが生じる。

パソコンで例えるならば、キーボードを叩くと叩いた以上に多くの文字を打ってしまっている「バグ」のような状態。

 

結果、上記のように最初の言葉を連打した言い方になってしまうのです。

難発

 

「っっっっっっ、・・・・・・あ(無音)」

 

「難発」は一言で言えば、「言葉が出ないこと」で、特定の言葉で言葉が出なくなり、喋れなくなってしまう状態のこと。

 

連発のように「ああああありがとう」と無理やり発音するのではなく、むしろそれを隠すようになる、その結果生じるのが「難発」。

 

これもパソコンで例えるなら、キーボードを一度叩いただけで文字が勝手に沢山打ち出される「連発」に対し、「難発」はキーボードをいくら打っても画面に反映されない状態。

 

言いたい言葉が頭の中にあるのにも関わらず、体がそれを言葉に発することを受け付けてくれないのが難発の具体的な特徴。

伸発

 

「あーーーーーーりがとう」

 

こちらは割合的にかなり少ないですが、最初の言葉が伸びてしまう、「伸性」という症状もあります。

 

言葉の最初の音から次の音に移るまでのタイミングが遅く、最初の言葉が引き伸ばされてしまう状態。

 

 

吃音がある人の中には、無理に言葉を絞り出そうとして、しかめっ面になったり、腕を振る、飛び跳ねたりといった動作をし、タイミングをとり、言葉を発する人もいます。

 

以上、これら3つの型は、大抵の場合併発して起こります。

 

言葉が詰まる吃音の発症原因は一体何?

 

言葉が詰まる吃音には、小児期に他の原因となる疾患がなく起きる発達性吃音と、疾患や心的ストレスなどの原因で起こる獲得性吃音があります。

 

下記ではそれぞれの特徴をまとめてみました。

 発達性吃音

 

小児期にみられる吃音のほとんど、成人でも9割以上の吃音は発達性吃音です。

過去の私もこの発達性吃音に当てはまります。

 

発達性吃音は、幼少期の頃に発症することが多い発達過程の症状で、成長するにつれ自然治癒する人も多いと言われています。

 

その後に渡って症状が残る場合に考慮される原因として、遺伝的要因、発達的要因、環境要因などがあり、これら様々な要因が関わっていると考えられていますが、詳しいことはいまだに不解明。

 獲得性吃音

 

一方、獲得性吃音には主に2種類あります。

 

獲得性神経原性吃音】

→神経学的疾患や脳損傷などにより発症

 

獲得性心因性吃音】

→心的なストレスや外傷体験に続いて生じる

 

どちらも発症時期は主に青年以降(10代後半~)とされています。

 

吃音の原因として昔から様々なことが唱えられてきました。

思い浮かぶのは、「真似から始まる」、「左利きを右利きに矯正したから」、「母親のしつけの問題」などでしょうか。

 

しかし、今現在のところこういった考え方はその後の研究者の研究により否定されています。

 

自分の吃音の原因は親のせいだ、昔自分が変な話し方を習得したからだ、というマイナスなことを抱えるのは今日でオサラバしてください。

 

吃音の発症は多くは突然来るもので、発症直前の出来事や周りの環境と関連づけて罪悪感を抱きがちですが、そんなものは所詮後付けのもの。

 

後付けのきっかけ探しには何の意味もありませんしね。

 

 

 

 

参考:吃音は遺伝する?家庭環境から脳の働き方まで徹底追求!

参考:「どもりってうつる?」吃音の症状によって周囲に影響はあるのか?

吃音がある人は左脳よりも右脳の活動が盛ん

 

言語に関与する言語中枢は左脳にありますが、吃音のある人は吃音のない人に比べて左脳の活動は低く、かわりに右脳の活動が盛んになっているという傾向がみられます。

 

また、通常右利きの人は、99%左の脳に言語中枢があり活動が盛んですが、左利きの人は右側の脳が盛んであることもあります。

このことから、左利きから右利きへの矯正が何らかのエラーを起こして吃音の原因と言われてきたのかもしれませんね。

 

吃音の有無による脳の働き方の違いが吃音にどう繋がるのかが実際に今現在解明されていなく、吃音はまだまだ不可解な面も多いのが実情。

 

ですが、左脳の活動が盛んであることから、吃音の人は他の人と比べて言語発達が良く、沢山の言葉を知っており、文章を考えたり、読んだり、書いたりする能力も高いと言えます。

 

「真似から始まる」、「左利きを右利きに矯正したから」、「母親のしつけの問題」なんかではなく、頭の中で一気に増えていく言葉に、口が付いて来られないために吃音が発症してしまうのでは、という研究結果も出ているほど。

 

ですから、吃音になってしまったのは親の責任だ、自分の脳は何か障害があるんだと思ってはいけません。

むしろ自分は、「頭が良すぎて吃音になってしまったんだ」とポジティブに捉えてしまった方が良いくらいです。

【言葉が詰まる・発達障害】吃音と医療の関係性、どのくらいの症状から支援の対象になるのか徹底解説!

 

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言葉が詰まる吃音と発達障害との関係性

 

発達障害者支援法の第2条に「この法律において『発達障害』とは、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠如多動性障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして法令で定めるもの」とあります。

 

このうち「法令で定めるもの」の一つとして発達言語障害があり、発達性言語障害の一つが吃音症であること。

 

吃音は話し方の「クセ」、「個性」のひとつですが、法律的、医学的に一定の線引きをしない限り、支援や治療の対象が無制限に広がってしまうので、そこで「障害」や「病気」として捉えることもあります。

 

吃音を障害として捉えることに抵抗があるひとは少なくないでしょうし、私自身もそう思っているひとりです。

 

ですが、吃音を障害と捉えることでより適切な支援を公的に進めてもらえるというメリットも。

というのも、先ほどお話しした発達障害者支援法に吃音もひとつの障害として分類されており、吃音が支援対象になるから。

 

発達障害支援法とは、脳機能の発達が関係していて幼少期から起きてくる障害を持つ人に対し、国や自治体が責任を持って適切な支援を行なっていくことを定めた法律。

 

自閉症やADHD、LDの診断には専門的な知識が必要ですが、吃音は周りの人が寛易に判断できますので、「うちの弟、もしかして吃音症かも」と思って受診やカウンセリングを受けた場合、まず間違いなく吃音症と診断されます。

 

医療機関で言語療法などを受ける前には診断書が必要で、診断書を出すことで、学校や職場などで特別な配慮を求めやすくなることも。

 

法律で支援対象とされている以上、吃音の悩みは、個人の問題ではなく、国や自治体が積極的に対策を進めていくことが望まれています。

 

まずは、自分の吃音が「恥ずかしい」などの悩みベースなのか、もしくは毎日の生活においての困難や活動の制限がかけられてしまっている「困難ベース」なのかをしっかりと見極めましょう。

 

もし「困難ベース」なのであれば、一度医療機関や自治体などで相談するのも1つの手段。

 

逆に、軽度の吃音の症状なら、「個性のひとつ」と考えて開き直ってしまった方がいいでしょう。

 

実は、「吃音の人が天才かもってご存知ですか?理由を徹底解剖!」でお話ししていますが、あなたの様に吃音や発達障害を抱えたまま実社会で社会的成功をおさめた方や、歴史的偉人が沢山いるんです。

 

あなたも彼らみたいに、これから何らかの成功を収める可能性を秘めているはず。

 

「俺は、発達障害なのか・・・」と落ち込まないで、「俺は天才だ!」と開き直ってしまう、吃音を抱えているあなたにとって大切な考え方になります。

 

吃音があることをマイナスなことに置き換えないで、全てプラスに置き換えてしまう。

これこそ、吃音とのうまい付き合い方なのではないでしょうか?

言葉が詰まる吃音は障害者手帳を取得できるのか?どこからが支援の対象?

 

障害者手帳とは、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳など、障害のある人が取得する手帳。

一方、療育手帳は知的障害のある方に向けて作られたもの。

 

もしあなたの吃音の症状が「困難ベース」で障害者手帳を取得したいのであれば、医師の診断があれば、精神障害者福祉手帳を取得し、行政の支援を受けることができます。

 

受けられるサービスは、障害の種類や程度によって異なります。

 

1級 精神障害であって、日常生活の用を弁ずることを不能ならしめる程度のもの(概ね障害年金1級に相当)
2級 精神障害であって、日常生活が著しい制限を受けるか、又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの(概ね障害年金2級に相当)
3級  精神障害であって、日常生活若しくは社会生活が制限を受けるか、又は日常生活若しくは社会生活に制限を加えることを必要とする程度のもの(概ね障害年金3級に相当)

厚生労働省:治療や生活に役立つ情報より引用

 

基本的にこのサイトを見ているあなたは当てはまるとしたら3級に当てはまるのではないでしょうか?

 

手帳の申請には、医療機関の診断書が必要になり、基準に当てはまれば手帳は取れますが、そもそも吃音に対する理解ができる医師が少ないため、基準に当てはまるかを判断できる診断書がでてこないという問題がある。

 

そのため、診断書を作ってもらう際は、病院選びも慎重に行うこと。

障害者手帳の取得は、今一度メリットなどもきちんと確認した上で判断されるのが良いです。

 

下記の記事では、吃音の人が障害者手帳を持つことのメリット・デメリットを解説していますので、じっくり読んでみてください。

 

参考:吃音者は障害者手帳を持てる?メリット、デメリットを徹底解説!

参考:吃音の重症度チェック。自分の症状は軽度〜重度?治療は必要なのか検査しよう

まとめ

 

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今回は、「言葉が詰まる人は発達障害?吃音の症状や原因、支援の対象まで徹底解説」についてお話ししていきました。

 

吃音は話し方の「クセ」、「個性」のひとつですが、法律的、医学的に一定の線引きをしない限り、支援や治療の対象が無制限に広がってしまうので、そこで「障害」や「病気」として捉えることもあります。

 

吃音の人が障害者手帳を取得する・しないの判断基準として

 

  • 吃音であることが恥ずかしいなどの「悩みベース」→「話し方の個性」として受け入れるべき
  • 生活に支障がきたしてしまうほどの重症である「困難ベース」→取得を考えてもいい

 

あくまでも、「習得を考えてもいい」です。

というもの、これから「これから吃音を克服したい!」と考えているあなたには、「吃音がある俺って天才」と思ってもらう側にいて欲しいから。

 

「吃音であること自体を人生のプラスとして考える」

これは吃音であるあなたがこれから克服しようとする上でもっとも大切なことのひとつとなっていきます。

 

この記事を読んで、「疑問が解決できた!」「吃音を克服したい!」と強く思っていただいたらとても嬉しく思います。

 

 

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