「会社の電話で会社名をよく噛んでしまい、一度噛むと次も意識してしまい、また噛んでしまう・・・」
自分の吃音が原因で会社の電話応対で沢山噛んでしまったり、恥ずかしい思いをしてしまったこともあるでしょう。
今日こそはきちんと会社名と名前を言ってやると意気込む反面、もしまたどもってしまって周りの人にそれを聞かれたら・・・などと色々不安で頭がいっぱいになってしまうもの。
そんな中、盛大にどもって笑われたり、叱責された時にはかなりネガティブな気持ちになるものです。
「一刻も早く電話応対で会社名や自分の名前を言えるようになりたい」
このようにモヤモヤして仕方がない吃音の人のために、話で会社名を噛む吃音の克服方法について紹介していきますので、じっくり読んで参考にしてみてください。
目次
なぜ吃音の人は緊張や苦手で名前までどもるのか?
周囲の否定的な反応が症状を増やす要因
冒頭でも軽く触れましたが、吃音の人が電話応対をしている時、意外に周りの目も気になってしまうもの。
自分の吃音が周りにバレてしまったら、言葉をつっかえてモゾモゾしている姿を後輩や同僚に見られたくないという人も少なくありません。
吃音の言葉のつっかえは、本人の意図して起きるわけではなく、しっかりと会社名や自分の名前を話したいと思っていてもなかなかうまくいかないもの。
周囲が話し方を注意・叱責する、笑う、急かすなどの否定的な反応をすればますます話しにくくなっていきます。
吃音がある人はまず、否定的な反応が吃音の症状に影響があることを十分に客観視して理解しておくことが大切。
受話器を取るまでどのような人と会話をするのかわからない
一番苦手とされる要因が「受話器を取るまでどのような人と会話をするのかわからない」ですね。
電話応対は対面とのコミュニケーションと違い、受話器を取るまでどのような人と会話をするのかわからないため身構えてしまい、緊張を誘発してしまうケースが多いから。
さらに、話しながらメモをとったり、返事を考えるための時間も限られているため、どもること以外にも様々なプレッシャーが吃音の人に降りかかってきます。
私自身もそうでしたが、電話越しの相手の声が、ドギツイ低い声の男の人だと怖くてたまらなかった記憶があります・・・笑
このような場合は、不安や緊張を自分で取り除く事前の準備をしておくことで、ある程度の不安が取り除ける。
参考:電話で言葉が出ない、声が出ない吃音の不安や緊張を自分で取り除く方法!
電話で会社名を噛む吃音の克服方法を徹底解説!
単語の頭で息を吐きながら言ってみる
吃音がある人が言葉を噛んでしまう原因の1つにちゃんと息を吐ききれていないということが言われています。
ここでお話しする方法は単語の頭で息を吐きながら発音するというやり方。
例
- 株式会社→株式/会社→かぶしき/がいしゃ
- お電話ありがとうございます→お電話/ありがとうございます
- お世話になっております→お世話に/なっております
例で示した赤文字の部分を息を吐いて言うだけで噛まずに言えることが可能。
少しぎこちなくなってしまうかもしれませんが、焦らずゆっくり自分のペースで言葉を発音していき、「この言葉言えるようになった!」と成功体験を積んでいきましょう。
さらに下記の記事でも電話応対で役に立つ発音の仕方についてお話ししていますのでじっくり読んで参考にしてください。
参考1:ありがとうございますが言えないのを克服!吃音だった私の電話克服方法!
参考2:お電話ありがとうございますが言えない、噛む。詰まる吃音の克服法を徹底解説
一言一句ゆっくりと言ってみる
実際に自分の声を録音して聞いてみるとわかりますが、大体の吃音の方は早口で喋ってしまっているのが実情。
話す前に、一度話す内容を頭の中で整理する!その後で、ワンテンポおいてから話すようにすることを意識するとだんだんと早口は解消されていきます。
どうしても早口になってしまう場合は、口を大きく開けて話す、ボディーランゲージなど、自身の身体とリンクして話すことで自分の話し方のスピードもコントロール出来るはず。
「どもりそうだな…」と不安になる時はとりあえず、最初の出だしはゆっくりと話し始めることを意識していきましょう。
早口を改善するためには、とにかくゆっくりと話すイメージを持つことが何より大切。
また、吃音の人の早口対策は下記の記事で詳しくお話ししていますので、どうしても早口が治せないという方は、クリックして読んで見てください。
参考:どもりと頭の回転の関係性について。吃音者は頭が良い?悪い?早い?
ヤバイ!と感じたら咳を込んでみる
そして最後はどうしても調子が乗らなく「あっ!これは噛みそうだな・・・」と感じ噛んでしまったら、咳込むふりをして一旦自分の気持ちを一瞬でも整理する「間」を作りましょう。
こういった、ヤバイと感じた時には、咳き込むふりなどの逃げ道を作っておき、落ち着いたら上記でお伝えしたやり方をまた実践していただけたらと思います。
また下記の記事では吃音がある人が電話応対を段階的に克服する方法をお話ししていますので、じっくり読んで参考にしてみてください。
参考:電話対応で詰まる、第一声が出ない吃音症。緊張や苦手意識から克服する方法!
まとめ
緊張や苦手で名前までどもる大人の方へ電話で会社名を噛む吃音の克服方法は下記の通り
- 単語の頭で息を吐きながら言ってみる
- 一言一句ゆっくりと言ってみる
- ヤバイ!と感じたら咳を込んでみる
電話応対は対面とのコミュニケーションと違い、受話器を取るまでどのような人と会話をするのかわからないため身構えてしまい、緊張を誘発してしまうケースが多く、意外に周りの目や反応も気になってしまうもの。
あなたがなぜ電話応対で会社名や自分の名前が言えないかを冷静にもう一度分析して、今回お伝えした方法を試してみてください。
<ブログランキングの応援をお願いいたします! >