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「吃音のせいで何もかも台無しだ・・・絶対に克服して、馬鹿にしてきた奴らを見返してやる」

学生時代まで「自分の話し方は生まれつきのものだから・・・」そう自分に無理やり言い聞かせては自己嫌悪になり・・・という超最悪の悪循環を自分で回していました。笑

 

成人してからのある日、自分の話し方が気になりインターネットを用いて調べたところ、やっと自分の話し方の正体を突き詰めることができたのです。

 

それが今回紹介します「吃音症」というもの。

 

わかりやすく説明しますと「ああああありがとう」「・・・あ・あ・・あ・っりがとう」と、言葉が滑らかに話せない話し方をさします。

 

私自身の吃音の程度といえば、今は完璧と言っていいほど克服していますが、学生時代はかなり酷く、友達やおろか担任の先生までも自分の吃音を馬鹿にしていたという環境で育ちました。

 

でもまぁ仕方がないっちゃ仕方がないのかなぁと思いますよ。

なんだって、吃音の「き」の字も知らない人がほとんどですから。

 

ということで今回は、言葉が詰まる吃音とは?原因や治療法を完全解説していきますので、じっくり読んでみてください。

【言葉が詰まる】吃音とは?

 

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吃音症とは、一言で言い表すと、「言葉を滑らかに発することができない話し方」と言ったところでしょうか。

吃音は言葉を覚えていく年齢で発症しやすい傾向があり、一般の人が「ありがとう」とタイミングよく話すことができるのに対し、吃音を抱えている人がタイミングがずれてしまうと以下のように吃音の症状を出してしまいます。

 

ということでこの項目では、吃音症の症状の種類について紹介していきます。

あなたはどの症状の種類に当てはまるでしょうか?

吃音の症状のタイプ

 

連発

 

極端に言えば連発とは「最初の言葉を繰り返す」症状のことで、吃音の症状としてはもっともよく知られたもの。

「ありがとう」と言おうとしたが、「あ」から「り」への発音がスムーズに行かず、「あ」でしばらく空回りが生じる。

 

結果、「ああああありがとう」のような最初の言葉を連打した言い方になってしまいます。

難発

 

次に、連発と並ぶもう1つの吃音の主要な症状、「難発」について。

吃音がある人は、幼い時、子供の時の症状は主に「連発」中心ですが、多くの場合、この「難発」を獲得し、「連発」と「難発」の両方を持ち合わすように。

 

自分の話し方を客観的に見れるようになったり、その話し方を評価したり、叱責したり、からかったりする他の人の視点が無意識に自分の中にインストールされるようになっていくと、次第に吃音の症状を「隠したい」と思うようになります。

 

連発のように「ああああありがとう」と無理やり発音するのではなく、むしろそれを隠すようになる、その結果生じるのが「難発」。

一言で言えば、「言葉が出ないこと」で、特定の言葉で言葉が出なくなり、喋れなくなってしまうこと。

 

連発が「ああああありがとう」に対し、難発は「っっっっっっありがとう」といった「っ」しかない感じ。

 

言いたい言葉が頭の中にあるのにも関わらず、体がそれを言葉に発することを受け付けてくれないのが難発の特徴です。

伸発

 

こちらは割合的にかなり少ないですが、最初の言葉が伸びてしまう、「伸性」という症状もあります。

こちらは、「うれしい」が「うーーーーれしい」のように、言葉の最初の音から次の音に移るまでのタイミングが遅く、最初の言葉が引き伸ばされてしまう症状。

 

吃音がある人の中には、無理に言葉を絞り出そうとして、しかめっ面になったり、腕を振る、飛び跳ねたりといった動作をし、タイミングをとり、言葉を発する人もいます。

 

吃音を「隠すこと」が目的になると「伝えたいこと」を十分に伝えられなくなってしまいがちで悩みはもっと複雑化してくるもの。

よく見られる吃音を隠すための工夫

 

ある程度吃音が続いている人は、吃音の症状が出ないように、できるだけスムーズに言葉が出るように工夫しています。

 

【言い換え】

言いやすい言葉を選んで話す

 

【挿入】

「あのー」「えー」などという言葉を入れながら話す

 

【置き換え】

言葉の順序を入れ替えて話す

 

【助走】

言いやすい前置きをつけてから話す

 

【随伴症状】

顔や下などに力が入る、体を叩く、腕をふってタイミングを測ってから話す

 

【中止】

言葉が出にくくなると、全てを言わずに黙ってしまう。

 

【回避】

会話、話をする場面から逃げる

 

このように吃音が目立たなくなることで話すこと、会話することに自身がつけば、上記の工夫も意味はあります。

 

しかし、必ずしも上手くいく時ばかりではありません。

 

「隠すこと」が目的になると「伝えたいこと」を十分に伝えられなくなってしまいがちで悩みはもっと複雑化してくるのです。

 

特に、話すこと自体を諦めてしまう「回避」は避けたい工夫の方法ですね。

 

しかし、頑張って、頑張って努力しても吃音はゼロにならないときがあります。

 

そのため、本人が話すこと、会話することに不安を感じ、人とのコミュニケーションや社会参加の妨げになってしまうことがあります。

 

吃音は、たんに「上手く話せない」というだけでなく、生活全体に影響してしまうリスクをはらんでいるのです。

【言葉が詰まる】吃音の原因は一体なんなのか?

 

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吃音には、小児期に他の原因となる疾患がなく起きる発達性吃音と、疾患や心的ストレスなどの原因で起こる獲得性吃音があります。

下記ではそれぞれの特徴をまとめてみました。

 発達性吃音

 

小児期にみられる吃音のほとんど、成人でも9割以上の吃音は発達性吃音です。

過去の私もこの発達性吃音に当てはまります。

 

発達性吃音は、幼少期の頃に発症することが多い発達過程の症状で、成長するにつれ自然治癒する人も多いと言われています。

その後に渡って症状が残る場合に考慮される原因として、遺伝的要因、発達的要因、環境要因などがあり、これら様々な要因が関わっていると考えられていますが、詳しいことはいまだに不解明。

 獲得性吃音

 

一方、獲得性吃音には主に2種類あります。

 

獲得性神経原性吃音】

→神経学的疾患や脳損傷などにより発症

 

獲得性心因性吃音】

→心的なストレスや外傷体験に続いて生じる

 

どちらも発症時期は主に青年以降(10代後半~)とされています。

 

吃音の原因として昔から様々なことが唱えられてきました。

例えば、「真似から始まる」、「左利きを右利きに矯正したから」、「母親のしつけの問題」などでしょうか。

 

しかし、今現在のところこういった考え方はその後の研究者の研究により否定されています。

ですので、自分の吃音の原因は親のせいだ、昔自分が変な話し方を習得したからだ、というマイナスなことを抱えるのは今日でオサラバするべき。

 

吃音の発症は多くは突然来るもので、発症直前の出来事や周りの環境と関連づけて罪悪感を抱きがちですが、そんなものは所詮後付けのもの。

後付けのきっかけ探しには何の意味もありませんしね。

 

 

参考:言葉が詰まるようになった大人の方へ!どもるようになった原因を解説!

吃音がある人は左脳よりも右脳の活動が盛ん

 

言語に関与する言語中枢は左脳にありますが、吃音のある人は吃音のない人に比べて左脳の活動は低く、かわりに右脳の活動が盛んになっているという傾向がみられます。

 

また、通常右利きの人は、99%左の脳に言語中枢があり活動が盛んですが、左利きの人は右側の脳が盛んであることもあります。

このことから、左利きから右利きへの矯正が何らかのエラーを起こして吃音の原因と言われてきたのかもしれませんね。

 

吃音の有無による脳の働き方の違いが吃音にどう繋がるのかが実際に今現在解明されていなく、吃音はまだまだ不可解な面も多いのが実情。

 

ですが、左脳の活動が盛んであることから、吃音の人は他の人と比べて言語発達が良く、沢山の言葉を知っており、文章を考えたり、読んだり、書いたりする能力も高いと言えます。

 

「真似から始まる」、「左利きを右利きに矯正したから」、「母親のしつけの問題」なんかではなく、頭の中で一気に増えていく言葉に、口が付いて来られないために吃音が発症してしまうのでは、という研究結果も出ているほど。

 

ですから、吃音になってしまったのは親の責任だ、自分の脳は何か障害があるんだと思ってはいけません。

むしろ自分は、「頭が良すぎて吃音になってしまったんだ」とポジティブに捉えてしまった方が良いくらいです。

【言葉が詰まる】吃音の改善方法や治療法は実際にあるのか?

 

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正直にぶっちゃけますと、未だに確立された治療法はありません。

前の項目では、吃音は脳の働き方に癖があるとお話ししましたが、正直なところそれが吃音とどう繋がるのかは未だにわかってはいません。

 

吃音は、まだまだ謎に包まれている面も多いのが実情。

しかし、吃音の症状を改善するための方法は複数あり、それをすることによって「吃音が気にならなくなった」と、吃音の症状がゼロ!は難しくても、症状を改善して悩みの軽減は可能。

 

その結果、吃音の克服ができるようになると私自身の経験を踏まえて断言できます。

ということでこの項目では、吃音の改善方法について詳しくお話ししていきます。

発話の成功体験をたくさん重ねる

吃音の悪化改善に関わる外的要素として、マイナス条件(発話の失敗体験、身体的・心理的圧力、罰体験、罪償感、欲求不満)とプラス条件(発話の成功体験、発話意欲)があります。

 

吃音の症状を増やす要因として過去の何らかの発話の失敗体験やトラウマなどが大きく関係していると言われています。

これが上記に当てはまるマイナス条件になります。

 

吃音とは「嫌な思い」の積み重ねや周りの否定的な反応によって、吃音の症状が強化されていき、本人に「どもるのは悪いこと」という認識をさせてしまうのです。

 

そうして、「どもりたくない」、「どもったらどうしよう」などという余計な不安がマイナス条件として降りかかっていきます。

 

最悪の場合、「人前で緊張して噛む」が多い人!吃音と合わせて社交不安障害かも?でお話ししている通り、「人前で話すのが怖くてたまらない」という思いを持つようになり、人前に出ることを避け続ける、社交不安障害へと繋がっていく恐れも。

 

このことは吃音の人が抱える最大のリスクとして、知っておくべき問題。

 

吃音の人が、聞き手がいる場面で話すとき、相手の反応が「今の話、面白いね!」「カッコ良かった!」「すごく良い!」と褒められたりしているときは吃音の人は比較的に流暢に話すことが可能。

 

これはプラス条件の反応が吃音の人の話し方に強化されて、良い循環になっているから。

 

逆に、聞き手がいる場面で、言葉をくり返したり、詰まったりする吃音の症状を出してしまって、相手が「笑う」「真似する」「びっくりする」「せかす」「さえぎる」「話し方を注意する・叱責する」ということをされてしまった場合、吃音の人にマイナスの反応が起きてしまい、吃音の症状がひどくなってしまいます。

 

これは先ほどのプラス条件の反応の逆で、マイナス条件の反応が吃音の人の話し方に強化されて、悪循環になってしまっているため。

 

このように、吃音の症状を増やさないためには、このマイナス条件の反応をできるだけ排除していくと同時に、発話の成功体験、つまりプラス条件を着実に積み上げていくことに取り組んでいくことが何よりも大切。

今いる環境を変えてみる

職場や学校など、今自分がどういった環境に身を置いているか?あなたのコミュニケーション環境がどのようなものかを知り、よりコミュニケーションを取りやすい環境になるようにしていく方法。

 

例えば、重度の吃音に悩んでいても、職場でどもりへの理解をしていれば仕事をこなすことができます。

このように、吃音に対して否定的な反応を起こす環境に身を置かないことが大切。

 

すなわち、どもっているけれど、自分も周囲の人も気にしていない状態にすることで吃音を軽減することが出来るのです。

私自身は職場でカミングアウトして、吃音の症状を改善しました。詳しいことは下記の記事でお話ししていますのでじっくり読んでみてください。

 

参考:吃音が“つらい”と思ったら見てください。

吃音があることを素直に認め、許し、感謝する

 

そして最後のはとっておきの方法!信じられないかもしれませんが効果抜群です。

結論から、あなたが今すべきことは「吃音であった自分の過去を変える」こと。

 

「は?何言ってるんだ?」ってツッコミを入れたくなる気持ちも十分に理解できます。

なぜなら私自身も昔はあなたと同じ吃音症であることを憎み、悩み苦しんでいたのですから。

 

昔の嫌なことは、オセロのコマと一緒。

黒いコマを自分の心の中でクルっと白にひっくり返して、みんないいことに変えてしまえばいいんです。

 

例えば、子供の頃親に全然可愛がわれた記憶がなくても、「お父さんとお母さんが可愛がってくれたから、今の自分がいるんだ」というようにします。

今まで生きてきたということは、親がご飯を食べさせてくれたから、ミルクをくれた、おしめを替えてくれたから。

 

決して裕福でもないのに、学校にも行かせてくれた。と、黒を白に変えればいいんです。

だから、今の自分がいるんだと思ってみてください。

 

ありがたくないことばかり覚えていて、「ああしてくれなかった」「こんなことされた」と口に出しても、自分も不幸せ、周囲の人も不幸せ。

私自身は、吃音やアトピーで自分のことを産んでくれた親に対し、学生時代からずっっっっっっっと恨んでいました。

 

「なんでこんな話し方なんだよ」、「なんでこんな身体で産んだんだよ」「なんで・・・・」

ずっっっっっっと親のせいにばかりしていたダメな男でした。

 

それを、「こんなわがままな俺を立派に育ててくれてありがとな」、「吃音やアトピーのおかげで他の人では真似することができない体験をたくさんしてきたよ。本当にありがとう」

と、素直に親を許し、感謝することができたのです。

 

許すことができれば心は穏やかになります。

つまり、「許す」とは「緩む」ことでもあるんですよね。

 

だから、過去を変えればいいんです。

過去を変えると、過去だけでなく、今の自分の人生全部が幸せになります。

 

ありのままの自分を素直に受け止めてからが、本当の吃音克服へのスタートです。

 

 

参考:言葉が詰まることの改善方法は?吃音という症状は言葉の障害であるのか?

まとめ

 

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今回は、言葉に詰まる吃音について、原因と治療法について幅広くお話ししていきました。

冒頭でもお話ししましたが、私が「吃音」という言葉を知ったのが20歳を超えた成人してからなんですよね。

 

学生時代に自分の話し方で辛い思いをし、吃音という言葉を知り、それから吃音を克服するまでずっっっっと親を責め、周りを責め続けていました。

でも、それだけでは何にも変化を起こすことはできません。

 

一番大切なのは、自分自身を変えることだと、その時気づいたんですよね。

 

昔から言葉に詰まる話し方に悩んでいる方、吃音をどうにかしたい方、様々な思いや環境が違う中でこのページにたどり着くことができたということは、もう吃音克服への一歩を踏んだと言っても過言ではありません。

 

大丈夫です。

あなたのできることから少しづつ、こんな私でも吃音を克服することができたのですから。

 

あなたなら絶対できる!

 

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